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2022/03/12 00:00

我々日本人にとって、タコは、姿形もユーモラスで、食材としても身近なものであるから非常に親しみをもたれている生き物のひとつだ。「タコ焼き」ほど老若男女みんなに愛されている海鮮料理がほかにあるだろうか?もはや国民食といっても大袈裟ではないくらいではないか。

しかしタコそのものの生態についてはあまり知られていない。というか、実は非常に謎の多い生き物でいまだに解明されていないことも多いらしいんだ。 

タコを生物学的に分類すると、貝類と同じ軟体動物門に入り、頭の前に足がつくイカと同じ頭足網に属し、足が8本だという八腕形目に分類される。

足と書いたが実は私たちが普段「足」と呼んでいる部分はじつは「腕」。(腕が6本で足が2本とする研究結果もあるようだ)そして頭のような部分は「胴」にあたる部分なんだ。

そんな奇妙な形をしたタコは世界中で200種、日本の近海でも50種以上が確認されているんだ。このなかで私たちが食べているのはわずか4種ほど。「ミズダコ」「マダコ」「テナガダコ」「イイダコ」と並べると、聞いたことがあるという人も多いのではないだろうか?

ここ南三陸町は、冷たい海に生きるミズダコと暖かい海に生きるマダコの両方が水揚げされる。マダコは10〜12月に、ミズダコは通年(最盛期は夏場)水揚げされているんだよ。これはじつはとっても貴重なこと。三陸沖で暖流と寒流が交わる世界三大漁場ならではなんだね。

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